夢海さん宅ラトゥーくん(一部ネタ、セリフ等もお借りしています)
氷の獣さん宅プローソさん
碧さん宅清水くん
お借りしました!
今更ですが襲撃話です。
more...よりどうぞ。moreが画面の端っこなので見辛いですがorz
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ラトゥーが目を覚ますと、そこは森の中だった。
「んあ?ここは?」
寝惚けたような声で呟くと、上体だけ起こした頭の上から声が降ってくる。
「大丈夫か?リーダー。雪路探しに行こうとしてぶっ倒れたんだぜ?」
少しだけ、茶目っ気を出しながらそう言うアキトは、どうやらラトゥーを介抱していたようだ。
「へ?…じゃあ、あれは夢?」
目をぱちくりとしばたかせ、ラトゥーは不思議そうに首をかしげる。
「夢?どんな?」
ふむ、と興味深げにアキトが問う。
「騎士団に見つかって、俺が啖呵切って…そしたら、凄く嫌な予感がして…それの繰り返しみたいな…」
「寝ぼけてたんじゃないのか?それとも予知夢だったりしてな」
「それより腹へらねぇか?スープ作ったんだ。ほい、リーダー」
「ありがと」
ラトゥーとアキトは無言でスープを啜った。
「はーっ。路銀がないと何ともダメだなぁ。こんなんじゃ、腹の足しにもならねぇ」
「そうか?俺はこれで十分だけど」
「リーダー食細そうだもんな」
アキトは何を思ったのかふとノートを取り出した。
「そうか、この手があった…」
「ん?どうしたんだアキト?」
「フフ、いいこと思いついたんだ」
「いいこと?」
アキトの言にぽかーんとしているラトゥーを他所に、一人不敵な笑みを浮かべていた。
暫く森の中を歩いた頃、ラトゥーが叫んだ。
「アキト!やっぱり何か変だ!」
「どうしたんだ、リーダー?」
「何か嫌な予感がする!」
「行こう、リーダー」
「あぁ」
急いで探しに行くと、騎士団に連行されている雪路とプローソの姿。
呆けた体でそれを見ていたアキトとラトゥーに騎士の一人が近づいてきた。
「…おい、お前達も反逆者の仲間なのか?」
「……は?反逆者じゃねーよ」
「…フン…どうだか」
おいおい、リーダー…それはヤバくねぇ?と思いつつ、静観していたアキトだったが、
もれなくとばっちりを食らうことになってしまった。
「………っせーな……反逆者じゃねーよ!!!!!!分かった、なら、俺たちが゛災厄の申し子゛を倒してやるよ!!見てろよ!!」
「あっちゃー、リーダーそれヤバイって流石に…」
と心の声がついぽろりとしてしまったアキトだった。
結局のところこれが決定打となりアキトとラトゥーも連行されるハメになったのだった。